うれしい?うれしくない
好きだった人の夢を見て、
悲しいんだけど、しばらくその夢を忘れたくない気持ちになっている。
久しぶりに会って、私は怒ってるんだけど、その人は私の機嫌をとるような仕草で、最近買ったものをたくさん取り出して見せてきて、これは◯◯、これは××、これは△△、などとおどけた様子でしょうもない物を渡してくるから、すこし気が抜けて悲しくなりながら、「手に入ってうれしい?」って聞いたら、少し沈みながら「うれしくない」と言っていた。
呆れながら抱きしめたら、少しだけ痩せていた気がした。
車に乗って、どこかへ向かおうとしてた途中、私が後部座席で「やっぱりもういい!帰る!降ろして!とめて!」って言って、車を降りる。
運転席から降りてきたその人と、何かすこし話して、大声でなにか叫ぶような言い合いをした。
欲しくないのにスナックを買ってしまうところとか、映画の予告編だけ見て楽しんでるところから、好きだった。
きっと本当に会ったら、
向こうも私に怒っているスタンスをとるだろうから、
こんなことにはならないだろうと思う。
別れるとき、
もう少し、私に怒らせてほしかった。
話し合いをしたかった。
泣かせて欲しかった。
それさえもできないしょうもない人だったのが、ざんねんだな。