神妙になって黙る

事実と気持ちと思うけど、どうしてもウエットだな。

 

4時間の旅を終えて帰宅したらぐったりしたけれど、人に会うと背中に骨が通るよう。現金なものだなとも思うが、そういうものだとも思う。

 

犬に挨拶をして家をでて、チャイティーを飲んだあと、いつも入念に冷やかす文房具屋さんへ。幼稚な文房具も好きだし、澄ました文房具も好き。気に入ったシャーペンを探し続けている。シャーペンは幼稚なのがいい。

昼間のゲームセンターで魂が半分抜けたような人たちを見ながら、ガチャガチャをチェックして、スーパーの一階へ。一階では雑貨屋さんでピアスの掘り出し物を探す。なかなか無いもので、よく探す。

化粧品売り場で、手の甲に試供品の日焼け止めを塗らせていただき、いざバス停へ。日差しが強く、停留所の影は小さかった。

乗り継いで到着した駅の駅ビルで、マチスのTシャツに出会い、欲しかったけれど、夏物のトップスは潤沢にあるからと踏みとどまる。砂糖と塩を入れる容器も探しているところ。なかなか無いもので、よく探す。

昼の電車は空いていて、みんな眠っていて、私も眠った。日差しが強く、目が乾く。

 

お肉と野菜だけ買って、帰宅。疲れてしばらくベッドのなかへ。なんだか一番は、眼精疲労な気がする。

 

やっと起き上がり、ご飯を作ったところで連絡を受ける。コーヒーとジャスミンティー。よく利用するファミリーマートにいた人が、少し遠いローソンで働いていた。気のせいのような気もするが、目を逸らされた気がする。

北を向いたら左が西になる話。細胞を使い古して磨耗していく話。37歳男性の話。黙って神妙になる話。私の爪を確認する指先。紫色の花柄シースルー。あと10分のアナウンス。