店主はギターを弾いていた

今日は帰りたくなくて、図書館に購入してもらった本があるので寄っていこうと思ったら、図書館はお休みであった。窓の多い近代的な造りのそれは、見るからにお休みで、火曜日以外になぜ休みなのか、きっとドアには貼り紙があっただろうけど、理由は特に問題ではないので横を通り過ぎて、それならばと近くのカレー屋さんへ足を向ける。

店主はギターを弾いていた。人の弾くギターを聞きたかったけれど、カレーを頼まずに「そのままそのまま」というのもおかしいので、「グリーンカレーください」と言う。「ご飯を少なめにしてください」とも言って、実は最初から考えていた「ビールもください」と付け足す。なんだか心身の元気が出ず、気にせずお金を使って対価を得たい気持ちになっていた。お客さんは私の他にいないままで、タイ料理が好きという話から、地元のコーヒー屋さんの話まで。瓶ビールでなければ、もういっぱい飲んでいたな。少し妙ちきりんな感じのする人は、丸メガネをかけていたが、髪の毛の長さが思い出せないな。日傘を忘れてしまったから、取りに行くついでに、また行こう。お店を出て5分経たないうちに気が付いたのに、電話をする気持ちになれなかった。人間として不自然な行いのような気がする。

人と話したいような、話したくないような、眠りたいような、起きていたいような、そういう両極にふれる心もちで、少し手に余る。遠回りをして、職場で残る人に差入れをしてから帰宅する。涼しいけれど、少しだけ湿度あり。

 

温泉に入りたいなあ。