結果を求めないと、

経過を楽しめるのかもしれない。

 

後輩の男の子ふたりと、

ハリネズミを抱っこする。

足の裏がやわらかくて、

顔がしっとり濡れていて、

なんとも言えない動物の香りがした。

ハムスターよりは近いけど、

犬よりははるかに遠い。

はじっこに顔を詰めてくるハリネズミに、

わかるよそこ落ち着くよね、わかるわかる、

などと話しかけていたら、

笑われた。

笑うところじゃないだろうと思う。

 

 

勝ち負け考えずに、メールをする。

字を書いているところを見たいのと、

携帯で文字を打っているところを見たいのと、

を思う。

 

結局、穏やかな満たし合いなんだろうか。

寄せては返す波が、ふたつある。

お金がかかっては、意味がない。

後ろ暗いのも、望まない。

フェードアウトもかまわないから、

なにか意味のある関係をと思う。