■
帰ってご飯を食べて、ベッドに潜り込み、お昼寝をしたから、そのあと、ちょっと意味のある夜を過ごせたな。
冷静に考えたら、引越しのことが不安になってきた。このままいけば、ここでの生活に引きずられてしまいそう。見積り依頼とか、どうしたらいいのか皆目わかんない。一人で引っ越す。
久しぶりに、やっと、気持ちを日記に書く心待ちになった。しばらく気持ちがふわふわつかめなかった。
新しく目の前に現れた人は、意外で、どうしてここまで話をしているのかと思う。また会う約束をする。前回飲んだあと、お互いにもう少し会話を深めたくなった。その強めのパワーに戸惑いながら、会話で距離をつめる。結局、好奇心あふれる二人なのかもしれない。
自分がなぜ泣くのか、知りたい。
そして、相手が求めるものも知りたい。
煽り、煽られる。
かたや、タイミングを見計らって海に来てくれる人もいて、腕に巻きつく。私は、精神的に委ねきってしまったひとには、こんなに身体的接触を求めるのか。
空港で話したひとには、もっとくっついてくれたら嬉しいと、そんなことを言われて、それならばそちらがくっついてきたらいいのでは、とか、そちらからくっつくことと意味合いが違うということ?とか、思ったのに。ね。
あと二か月もない、と言うひと。本当そうだね。困ってしまう。最後、どう別れるのだろう。どうこの地を離れるんだろう。
惜しまれるのはなにか。
時間なのかな。
こんなにすぐそばにいて、こんなすぐに会えることは、もうないんだなあ。
パンドラの箱を開けたい人も、もうこんな風には会えない。
これも、一週間の魔法なんだろうか。
解ける魔法なのかな。